NEWS

お知らせ

2024.11.25

病歴就労状況等申立書の記入の仕方について

 病歴就労状況等申立書は、ご自身で記入しなければならないものですが、説明をうけても、何を記入すればよいかわからないという方もいらっしゃると思います。
 ご自身で手続きする場合、これが最大の関門といえるでしょう。病歴就労状況等申立書の様式は、年金事務所でももらえますが、ご自身で日本年金機構のホームページから、ダウンロードしてパソコンで作成することも可能です。一枚で記入が足りなかったら続紙というのに記入します。

 では、どのように病歴就労状況等申立書を記入していけばよいのでしょうか。
 まず原則として、一ますに記載する期間は3~5年ごとにします。
 さらに一に1か所の医療機関での事を記載します。
 また、例えば、令和6年3月4日の次の枠は、令和6年3月5日から記入しなければいけません。空白の期間があってはいけないのです。この点に不備があると、記入を修正するように指摘されます。

 記入していくにあたり、まず、症状がでて病院にいった経緯を記入します。
 病院を受診していた期間は、通院期間・受診回数・入院期間・治療経過・医師から指示された事項を記載します。
 転院した、薬や治療内容がかわった、他の病院にも平行して通院した、というような事があれば、それらを、時系列で整理していきましょう。その経緯もキチンと記入していきましょう。
 入院した場合は、どのような症状で入院し、どのような治療をしたのかを、できる限り具体的に記入しましょう。
 通院していない期間は、その期間と状況を記入します。
 受診していなかった期間は、その理由、自覚症状の程度、日常生活状況、就労状況などについて具体的に記入します。症状が続いていたが受診していなかったのか。
 症状が安定していたので受診しなかったのかは重要です。

そ の次に、日常生活や、就業、学業でどのような支障があったかを具体的に記入しましょう。
 ○○が難しい。一人ではできない。家族の手助けや、声かけがないと難しいというような点も記入しましょう。
 ○○はできていた。問題がなかったというような点は、記入する必要はありません。症状に波がある場合は、調子が悪い時の状況も記載しましょう。

 知的障害や、発達障害の場合は、生まれた時からのエピソードを記入することを求められます。
 日常生活や、学校でどんな苦労があったか。担任の先生からどのような指摘をうけたか。
 苦手な事はどのような事だったかを記入していきましょう。
 コミュニケーションや、対人関係については、大事な情報です。トラブルがあったエピソードも、必要なら記入しましょう。
 就学状況に併せて、出生~入園前/幼稚園・保育園/小学校/中学校/高校/大学・専門学校などの節目で区切ってまとめるのもわかりやすいです。

 それらの情報を時系列に整備し、病歴就労状況等申立書を完成させていきます。いきなり完成させようとするのではなく、時系列に整備しながら、間やエピソードを埋めていくというように進めていくとよいと思います。

 生来の障害があるお子さんをお持ちの方は、診断された時からの記録をまとめておく・診断書等のコピーはまとめて保存しておくとよいでしょう。二十歳になった時の話と思われるかもしれませんが、記録があれば、時系列に整理するのが簡単です。



遠方(全国)でも、対応いたします。
X(旧)Twitterでも情報発信しております。